SfMソフトを用いた森林の三次元モデル化

村上です。
写真測量学会に来ています。
昨日『海岸林管理を想定したUAV空中写真の活用方法の検討』というタイトルで発表を行いました。
喜多さんの卒論がベースになった内容です。

その中で使った画像を数枚紹介します。

Pix4Dで処理して作成したオルソ画像です。左下にある白い枝を広げているのは枯れたマツです。

Pix4Dで生成した点群データをDSMとして出力し,ArcSceneを用いて3D表示させたものです。数本見える棒は樹高を測定した立木の位置とその高さを示しています。上にはみ出てる量が多いことは,点群データによって表現された高さが低いことを意味しています。

上のDSMにオルソ画像をレンダリングしたものです。この3次元モデルでは,枯れたマツの部分の高さが反映されて,その部分だけ飛び抜けているように見えます。

同じ場所について,PhotoScanを用いた結果です。点群の高密度化において,Depth filterにAggressiveを選んだモデルですが,枯れたマツの部分は外れ値とみなされたのか,高さが表現されていません。

学会ではUAV+SfMの発表も数多くありました。企業展示でもUAVが複数社から紹介されています。
もっと解析事例を増やして,森林を対象とした画像の取り扱い方法について知見を積み重ねていきたいと思います。