情報処理力と情報編集力

昨日は熱にうなされた村上です。
木曜に無理をおして東京出張したのが余計にダメージとして重なったものと思われます。昨日,病院にかかったら細菌性の発熱と診断され,抗生剤を点滴されました。本日はいくぶんか楽になりました。

さて,本日の毎日新聞藤原和博氏が連載記事の中で「情報処理力と情報編集力」について触れていました。
情報処理力とは,決められた世界観の中でゲームをする時,いち早く正解を導き出す力。つまり,受験勉強もしかりで,決められた範囲の法則を的確に頭にインプットし,いかに頭を鋭く回転させて唯一解を導くかという能力になるでしょう。
一方,情報編集力は,身につけた知識や技術を組み合わせて実社会で創造的に納得できる解を導く力。これは現在の中学校,高校ではなかなか育む機会がない力ですね。でも,技術者教育プログラムでは「デザイン能力の涵養」が重視されていますので,生産環境科学科では知らず知らずのうちにこの情報編集力を身につけていると言えるかも知れません。

情報処理力は確かに重要です。それを軽んじた上で情報編集力だけ延ばそうとしても,情報編集力の前提条件にある「身につけた知識や技術」が空疎になってしまいます。この春巣立っていく皆さんも,既に巣立った皆さんも,今一度情報編集力について意識してみましょう。


藤原氏については「よのなか科」で有名な校長先生ですので,是非調べてみて下さい。