国産わりばし

皆さん,お久しぶりです。
村上です。
1ヶ月以上更新できなくてすみませんでした。
この間に,修論発表会,卒論発表会も開催され,geo研のみんなも堂々とやり遂げました。

さて,最近わりばしを購入しました。
間伐材を使用と書いてます。
世間ではまだ,わりばし=森林破壊とか誤解されてる向きがありますが,
国産材について,それは当てはまりません。
確かに,使い捨ては無駄だという価値観もあるかもしれません。
ただ,日本には「わりばし」という文化があり,それを使うことによってお金が山に回るという構図があります。
私が国産わりばしを購入するのには,その点があります。
つまり,国産材を使うことで,国産材に対価を支払うことができる,ということです。
国産わりばしの市場での割合は,まだまだ小さいですが,みなさんの消費行動によって,お金を山に回すことができます。
国産資源にお金を回す姿勢,みなさんも是非考えていって下さい。

PDCAを回す

企業紹介の情報誌をパラパラとめくっていたら,村上研出身の卒業生が働いているI社(本社富山市)が紹介されていました。
人材募集案内の学生へのPRポイントにためになることが書いてあったので,内容をかいつまんで紹介します。

この会社は情報サービスの会社なのですが,「情報系以外の方」という欄を設けて,専門外の学生へもPRを行っています。
情報系ではなくても,理系の皆さんでれば,卒論,修論を通してPDCA(Plan Do Check Action)を日々繰り返してますよね,と呼びかけています。仮説を立てて,実験してみて,うまくいかなかった場合はなぜうまくいかないのかを考え,次の実験に備える。この「PDCA」を回す経験を積んでいることが大事だと訴えている内容でした。

私自身,皆さんには専門分野を通して汎用的能力を高めてほしいと思っていますが,そのひとつがこのPDCAなんだな,とあらためて認識しました。

卒業生が採用されていなければ,おそらく内容をしっかりと読むことはなかったかと思いますが,これも何かの縁と思います。
人生は縁が大事です。
縁を大切にしていって下さい。
もちろん,PDCAの視点も大事にして下さい。

以上,村上でした。

クリスマス・イヴですが・・・

およそクリスマスとは関係ないネタで久々に登場です。

ちゅうきょうしんとうしん と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?
中央教育審議会という,文科省におかれている審議会が,文部科学大臣の諮問を受けて出す答申が「中教審答申」です。
実はこの中教審答申でこれからの大学教育に関しても重要な指摘が何度となくされています。
恥ずかしながら大学人として中教審答申をまじめに読んだことがなかったのですが,この度,とある事情で目を通すことになりました。
傾聴に値する非常に重要なことが盛り込まれていることを知りました。
そんな中からひとつを紹介します。

新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて〜生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ〜(答申)

本文16頁に次のようなことが書かれていました。

「教員にはそれぞれの授業において学生の知的・人間的能力を開花させる質の高い教育を展開する責任がある。学生がその潜在的能力を眠らせたまま大学を卒業してしまうことは、当該学生にとっても、社会にとっても大きな損失であり、学長や教学担当副学長等の全学的な教学マネジメントに当たる者は、潜在的能力を含めて学生の能力を開花させる学士課程教育を大学が組織的に提供する責任があることを改めて認識する必要がある。」

認識をあらたにした瞬間でした。
大学の使命は「学生の知的・人間的能力を開花させること」にあると!
確かにその通りです。これは大いに納得です。
そして,学生の潜在的能力を眠らせたまま大学を卒業させることは「社会にとっても大きな損失」であると!
大学が果たす役割は, 学生本人の問題だけにとどまらず,ひろく社会につながっているというころですね。
また,そうした社会への貢献という巨視的な視点を持たねばならないと。
深い言葉をいただきました。

『日本の大課題 子どもの貧困: 社会的養護の現場から考える 』(池上彰偏,ちくま新書)に「良き納税者」という言葉が何度も使われています。
上記の「社会的損失」という部分にふれて,この「良き納税者」という言葉が浮かびました。
それぞれ個人が精神的にも,経済的にも自立して「良き納税者」になることは,社会の未来が明るいものになるかどうかに直結してくると思います。大学に来たことによっておおいにステップアップし,そして自信に満ちたかたちで社会に出て,キャリアを積んでいってほしいと思っています。多くの卒業生が「良き納税者」になることで,この社会が誇らしい人々で支えられ続けることを期待します。

関わった学生の能力(いや,農力?)を開花させられる教員になれるよう,これからも日々精進していきたいと思います。

以上,村上でした。

FugroViewer

FugroViewerというものに出会いました。
LAStoolsの開発者であるMartin Isenburg氏がTwitterで紹介していたのがきっかけです。
3Dデータビューアーです。フリーです。
今のところ,「これは!」というような部分は見つけてないですが,LiDARデータや点群データなどの可視化ツールのひとつとして使ってみたいと思っています。

以上,村上でした。

WGS84からJGD2011への変換

村上です。
ArcGISWGS84からJGD2011への変換を行うと,正しい位置からずれてしまうようです。
投影変換の画面を見るとその原因が分かります。
WGS84からJGD2000への変換が行われて,さらにJGD2000からJGD2011への変換が行われているみたいです。
これはおかしいです。
JGD2011は震災後の基準点の移動を考慮したものですので,JGD2011こそが現在の世界測地系です。
そして,その世界測地系と限りなく同一なのがWGS84です。
(誤解のないように補足すると,震災後に取得されたWGS84データのみにこのことは成り立ちます)
震災後に取得されたGPS測位結果(WGS84)であれば,WGS84からJGD2011への変換は変換係数1.0と理解して差し支えないのです。
よって,WGS84と定義するところをJGD2011と定義しても全く問題ありません。
というか,上記の変換作業には全く意味がありませんので,震災後WGS84データについては「JGD2011を定義する」のが唯一の対処方法みたいです。
うーん,なんだか腑に落ちません。
現在,WGS84と同値なのはJGD2011なのに・・・

Web-LiDAR forest inventory applications

村上です。
Web-LiDAR forest inventory applications
というサイトがあります。
LiDARデータやCHM(Canopy Height Model)のデータをアップロードして処理するというサイトです。

Web-LiDAR forest inventory applications

アップロードできるファイルのサイズは30MBとなっているので,LASデータをclipしてから試してみました。
LASmetricsというものを試してみました。

他にもまだいくつかソフトが用意されていて,中でもTreeTopとTreeSegmentationはかなり興味深いです。
今後試してみたいと思います。