地形効果補正①

はじめまして!M2の布施です。
研究室3年目にして初めてブログを更新します。

いやー、ブログはずっと頭の片隅にあったんですけどね...
昨年からコロナで研究室関連のイベントはほぼ無いので、なかなかブログを書くネタもないわけです、はい。

最近だと居室のテーブルに置いてあるお土産が誰由来のものかわからないとかですかね...
ちなみに今はせんべいがおいてあります。

 

さて初回は真面目に研究のお話をしようかと思います。
僕は"地形効果補正の自動化"というテーマで研究を行っています。
geo研のOBOGの方々だともしかして「地形効果補正?あぁ卒論修論で使ったor聞いたことある」なんて方もいるんじゃないでしょうか? 

「地形効果補正?ナニソレ?」といった方のために簡単に説明すると、
衛星画像から地形の起伏をなくしてしまおうって処理です。

ーー真面目ゾーンーー
地形効果補正は画像の前処理の一種です。
衛星画像をよく見たことある方はわかると思うのですが、
地形の表面って山が凸凹しててしてて太陽が均一に当たらないわけですよ。
(Google Mapとか山の方を見ると日陰と日向があるのがわかると思います)
すると画像分類のようなピクセル値を使った処理をする場合に、おかしな結果が生じてしまうわけです。
なので凸凹を消して、さも太陽光が平坦にあたっているかのようにすることが地形効果補正です。
わかりづらい方は最後に補正前と後の画像を載せているので見てもらえればと思います。
ーー真面目ゾーン終わりーー

日本語ではあまりヒットしませんが、英語でtopographic correctionと検索すると割とヒットします。
森林リモートセンシング以外にもいろんな領域で使われているみたいですね。

この地形効果補正ですが、実はデータを用意していろんな処理をこなして...とちょっとだけ面倒なんです。

なので、僕の研究は補正に必要なすべての処理をプログラミングして、対象の画像と時期を選んだら勝手に補正が行われるようにしてしまおう、というものです。

具体的にどんな風にプログラムを作ったのか...については長くなってしまうのでまた別途書こうかなと思います。

最近ようやく補正用のプログラムが作り終わったので、今日はそれを見てお別れです。
これが簡単にできるようになったよ~ってことで。

before

こっちが補正前の画像で

before

こっちが補正後の画像、山の起伏がなくなってるのがわかると思います

ご一読ありがとうございました。